現在NHKの連続テレビ小説では、「あんぱん」が放送されています。
吉田鋼太郎さん演じる朝田が、パンの値段について驚いていましたね。
1個10銭は高すぎると言っていましたが、今の社会ではピンと来ないのではないでしょうか。
そこで今回のテーマはこちら!
「10銭は今の値段で何円?令和・昭和・大正などの価値一覧はいくらかも調査!」です。
こちらの記事で分かること
- 10銭は今の値段で何円?昭和初期の物の値段は?
- あんパンの値段は令和・昭和・大正ではどのくらい違う?
- 銭・厘は現在ではいくらになる?何が買えた?
ぜひ、最後までご覧になってください。
10銭は今の値段で何円?昭和初期の物の値段は?
現代社会では「10銭」なんて聞かないですよね。
10銭というのは簡単に言うと、1円の10分の1になります。
ですが当然ながら、今と昔では紙幣価値が違いますよね。
実際には昭和初期の10銭は、現在の紙幣価値に換算すると60円~80円くらいだと考えられています。
あんパン以外の物価の一部もご紹介しますね!
昭和2年の物の価格
- あんパン(1個)
- 約10銭:約60円~80円
- 食パン(1斤)
- 約14銭:約90円~110円
- うどん(屋台)
- 約8銭:約50円~70円
- 銭湯(入浴料)
- 約5銭:約30円~50円
昭和初期はうどんや銭湯よりも、あんパンの方が高価だったようですね。
あんパンは今ではちょっとしたおやつですが、当時は贅沢品だったことが分かります。
恐らく砂糖などの原材料が、今より高かったのかも知れませんね。
あんパンの値段は令和・昭和・大正ではどのくらい違う?
あんパンの値段を令和・昭和・大正という時代で、どのように変わっていったのか一覧にしました。
時代ごとのあんパンの値段(木村屋のあんパン参照)
- 大正時代:約2銭~2.5銭(現在だと12円から15円)
- 昭和初期:約3銭から5銭(現在だと18円~30円)
- 平成時代:100円~170円
- 令和(現在):約190円~242円
あんパンだけを見ても、かなり物価が上がっているのが分かりますね。
昭和初期と平成を比べてみても、約3倍~6倍になっています。
ところが平成と令和を比べると、100円ほど値上がったに過ぎません。
バブルが弾け長いデフレの時代が始まったため、値段を上げたくても上げられなくなってしまったのでしょう。
銭・厘は現在ではいくらになる?何が買えた?
銭・厘は現在ではいくらになる?
今では使われなくなった「銭・厘」といった貨幣ですが、現在の価値に換算するといくらになるのでしょうか。
これについては時代や何を基準に考えるかで、大きく変わっていきます。
例として企業物価指数を基準にした物と、明治時代の小学校教員初任給を基準にした物を比較してみました。
1901年と2020年の企業物価指数を基準
- 1901年:0.469→2020年:657.7
- 現在の物価指数は、明治時代の約1,440倍になる
- 明治時代の1円は現在の1,440円・1銭は14.4円の価値
明治時代の小学校教員の初任給を基準
- 明治時代の小学校教員の初任給は8円~9円
- 令和の初任給が約20万
- 明治時代の1円は約2.5万円・1銭は約250円の価値
このようにどれを基準にするかで、1円や1銭の価値が変わってきてしまうんですね。
そのため厳密に今の貨幣価値と比べることはできないと言わざるを得ないでしょう。
明治・大正・昭和(初期)時代は10銭で何が買えた?
明治・大正・昭和の中でも、貨幣の価値は変わっていきます。
例えば10銭で何が買えたのか、それぞれの時代でご紹介します!
明治時代
- うどん1杯:約1銭~2銭→5杯食べられる
- 新聞1部:1銭→10日分
- 煙草1箱:約1銭~2銭→5箱
- 米(約1.5キロ)で約10銭
大正時代
- うどん1杯:約3銭~5銭→2杯くらい食べられる
- 銭湯の入浴料:5銭前後→2回入れる
- 学生向けの文具(鉛筆・ノートなど)→鉛筆5本セットとノート数冊
昭和時代(初期)
- 煙草1箱:10銭
- あんパン:5~7銭→1,2個買える
- 映画館の入場料:20銭~30銭→10銭では入れない
- 子ども向けの駄菓子:1銭~2銭→10銭だと結構買える
うどんや煙草を比較してみると分かりやすいですが、少しずつ物価が上がっていますね。
そして1953年に「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」が制定されます。
これにより1円未満の取引が行われなくなったため、銭や厘は姿を消していくことになりました。
まとめ
「10銭は今の値段で何円?令和・昭和・大正などの価値一覧はいくらかも調査!」についてご紹介しました。
今では使われなくなった銭ですが、ドラマをきっかけに注目されています。
令和ではいくらになるのかという計算は、当時の給料や物価指数を基準にするとかなり変わってしまいます。
そのため、単純に換算することはできません…。
ですが時代と物の値段の移り変わりを比較してみるのも、面白いかも知れませんね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!